ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「とり憑かれた入院患者」

事故で足を怪我し、入院した洋一(勝地)は、病室で不気味な気配を感じる。すると、枕元には無表情な子供(大崎)の姿があった。そんなある日、洋一がリハビリをしていると、ふいに子供が洋一のすぐ横を走り抜けた。それは、病室に現れたあの子供だった。その瞬間、洋一の松葉杖が、誰かに蹴られたかのように動き、転んでしまう洋一。これが原因で、洋一は入院の延長を余儀なくされる。
ある夜、洋一の病室に、いつもと違う気配が漂った。今度は、不気味な女(菅原)だった。以来、毎日のように違う気配を感じるようになる洋一。それからしばらくして、根気よくリハビリを続けてきた洋一にようやく退院のメドが立った。ところがその矢先、洋一は、今度は階段から転落してしまう。誰かに突き飛ばされたと証言する洋一。看護士の小栗(久野)は、確かに洋一の服に手形が残っているのを確認するが、階段を見上げてもそこには誰もいなかった。病院側は、洋一の希望をのんで、彼を別の部屋に移した。
その晩から、洋一は不気味な気配を感じなくなっていた。が、以前の病室の前を通ると吐き気や目眩を感じるため、なるべく近づかないように気をつけていた。
そんなある日、レントゲンを撮ることになった洋一は、うっかりあの病室の前を通ってしまう。階段に差しかかると、急に体が重くなった。「やばい…」。洋一がそう思った瞬間、彼は階段から転落してしまう。その時、洋一は、階段の上から自分を見下ろすあの子どもと女性の姿をはっきりと見た。そして、他にも無数の男女がいることも…。

脚本/田村孝裕
演出/鶴田法男

河原洋一…勝地涼
小栗裕子…久野真紀子
子供…大崎聖奈
女…菅原円

もどる
ファーストシーズン
ほんとにあった怖い話 TOP
(C)フジテレビジョン