ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「姿なき従業員」

智(前田)は、短大を卒業して、とある会社に就職した。が、その会社にはなぜか若い社員がいなかった。先輩OLのはるみ(伴)によると、入ってもすぐ辞めてしまうのだという。そんなある日、智は、会社の資料室で資料整理をするよう命じられる。早速そこで仕事を始めた智だったが、誰かに見られているような気配を感じ、なぜか落ち着かない。その日の午後、再び資料室で作業を始めた智は、また嫌な気配を感じる。落としたボールペンを拾おうとしゃがみ込んだ智の背後には、白い作業服の男の足があった。それを見た智は、悲鳴を上げた。
あくる日、はるみは清掃会社から派遣されてきた男にクレームをつけた。ノックもしないで資料室に入って智を驚かせたからだった。しかし、その男の足下を見た智は、あの時見たのはその男性ではないような気がしてならない。
午後、智は、資料室に向かい、今度はカギを閉めて仕事に取りかかった。すると、背後から2本の手が伸びで智の首筋に触れた。大声を上げて、立ち上がる智。しかし、周囲には誰もいなかった。背後を気にしつつ、仕事を再開しようとイスを引いた智は、ふとデスクの下の空間に注意を向けた。するとそこには、明らかに人間のものではない巨大な顔があり…。智は、その日を最後に会社を辞職していた。

脚本/高木登
演出/三宅隆

太間宮智…前田亜季
小崎はるみ…伴美奈子

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