ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-
「邪悪な影の正体は」
新人看護士の久美(松尾)にとって一番嫌いなのは、深夜の巡回だった。なぜなら彼女は、幼い頃から度々不思議な経験をしていたからだ。ある夜、先輩の美穂(池津)の指示で深夜巡回に行った久美は、待合室で数人の男女が話し込んでいるのを目撃する。不審に思いながらも、持っていた懐中電灯の明かりを向け、声をかける久美。すると、雑談がピタリと止み、懐中電灯の明かりが消えた。一斉に久美の方に顔を向けるその男女たち。久美は、危険を感じるが、金縛りにあったようにその場を動けない。その時、後ろから美穂がやって来て久美の肩を叩いた。美穂の方に目をやった久美がもう一度振り返ると、なぜか待合室にいた男女の姿は消えていた。
あくる朝、久美は入院患者の松井(北村)に注意するよう指示される。危篤状態で病院に運び込まれた松井は、最近、意識を取り戻したばかりだった。松井が意識を取り戻したことを知った親類たちは、今朝方、彼に遺言書のサインをさせたのだという。久美は、昨夜見た男女は、彼らの欲望が生き霊となって残ったものだと確信していた。
脚本/清水達也
演出/鶴田法男
真砂久美…松尾れい子
菅原美穂…池津祥子
松井庄平…北村修
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