ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-
「真夜中の奇蹟」
忍(奥貫)がパートに出かけようとしてほんの少しだけ目を離した隙に、4歳になる娘の直美(徳永)が階段から落ちるという事故があった。医師(井上)によれば、脳内に出血はないが、このまま意識が戻らなければ再検査して手術すると言う。眠り続ける直美を見つめながら、自分を責める忍。忍は、姉の環(山下)に長男の秀人(宇都)を預け、病室に寝泊まりして直美に付き添った。
そんなある日の深夜、廊下を歩いているような足音が聞こえたかと思うと、直美が入院している病室のドアがカタカタと音を立てた。が、忍がドアを開けると、そこには誰もいなかった。あくる朝、忍は看護士(茄子)に昨夜のことを尋ねたが、見回りには行っていないと言う。
それから数日後、忍は、明日1日待っても目を覚まさないようなら、手術をした方がいい、と医師から告げられる。しかし、手術をしても直美が目を覚ますかどうかはわからないと言う。その日の深夜、またあの足音がしたかと思うと、扉を通り抜けて淡いブルーの制服を着た看護士(塚本)が入ってきた。体が動かせず、恐怖に凍りつく忍。その看護士は、直美のベッドに近づくと、彼女の頭に手を当てた。忍は、直美を助けたい一心で、目を閉じて念じ続けていた。
忍が目を覚ますと、すでに夜が明けていた。慌てて直美の手を取る忍。すると、直美の小さな手がかすかに動き、ゆっくりと目を開いた…。
それから14年後。18歳になった直美(大塚)は、この春から准看護士として働くことになっていた。彼女が着るのは、淡いブルーの制服だった。
脚本/小川智子
川原忍…奥貫薫
川原直美…大塚ちひろ
川原秀人…内山眞人
4歳の直美…徳永えりか
2歳の秀人…宇都秀星
医師…井上浩
看護士…茄子しのぶ
青い制服の看護士…塚本安屋子
環…山下容莉枝
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