ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-
「本が招く幽霊」
怪奇小説が大好きな由加(堀北)は、自分の部屋でいつものように夜中まで本を読んでいた。スタンドの明かりだけで本を読みながら、時折フッと辺りを見回す由加。誰かに見られているような想像をめぐらせながら、本を読むのが好きな由加だったが、その夜はいつもと雰囲気が違うことに気づき、何故か不安が募っていた。あくる朝、由加は、何故か好きになれなかった「西洋怪奇小説集」という古い本を処分した。それから数日後、由加の家に友人の広美(寉岡)が泊まりにきた。室内を見回して、一冊の本を手にとる広美。が、彼女が手にしたのは、捨てたはずの「西洋怪奇小説集」だった。由加は、その本を広美から奪い、ポリバケツの中に捨てた。
その夜、眠りについていた由加は、部屋の明かりで目を覚ます。すると、広美が由加の机に座り、本を読んでいた。広美が手にしていたのはあの「西洋怪奇小説集」だった。その時、由加は、広美の足下にそれを見た。机の下の狭い暗がりに、黒い女(古川)がしゃがみこんで広美を見つめていたのだ。由加はとっさに駆け寄り、広美が持っていた本を払い飛ばして、彼女の手を引いて部屋を飛び出した。翌日、広美はその本をお寺に引き取ってもらった。それ以来、奇妙な視線を感じることはなくなったという。
脚本/玉城 悟
田村由加(14)…堀北真希
松田広美(14)…寉岡瑞希
黒い女…古川真紀
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