ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-
「見知らぬ光景」
部活に夢中になり、塾の模擬試験のことを忘れていた慶子は、自転車を飛ばして塾へと急いでいた。普段は通らない並木道を通り抜けようとした慶子は、やがて公園にさしかかった。すると、突然自転車のチェーンが絡まってしまう。が、自転車を降りて調べてみても、どこも故障していなかった。その時、誰も乗っていないのに公園にあったブランコが軋み、大きく揺れだした。するとそこに、古いカサとみのをまとった一行の姿が…。彼らは、慶子のすぐ側を通り過ぎて行った。が、慶子が恐る恐る振り返ると、そこには誰もいない。慶子は、一刻も早くそこから離れようと、無我夢中で自転車を漕いだ。
住宅街までたどり着いた慶子は、すぐに異変に気づいた。どの家も明かりがついていないのだ。すると、再びカサとみのをまとった男たちが現れた。急ブレーキをかけたショックで転倒してしまう慶子。すると、男たちは慶子を見下ろすようにして取り囲み…。
慶子が目を覚ましたのは病院のベッドの上だった。「道の真ん中に倒れていたって…あなた、何をしてたの?」。ベッドの傍らにいた慶子の母親(土屋)は、そう言いながら安堵の表情を見せた。しかし、慶子が何気なく頭に手をやると、そこには藁くずが…。
脚本/長津晴子
松本慶子…相武紗季
慶子の母…土屋美穂子
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