ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「深夜の鏡像」

北海道のとある病院の廊下にある鏡には、奇妙な噂があった。しかし、なぜか周囲はその話題に触れようとはしなかった。そんなある日、この病院に入院していた直也(神木)は、深夜トイレに行きたくなり、ひとりで病室を出た。用を足し、病室に帰ろうとしたが、ウワサが気になってしまい、鏡がある廊下に向かう直也。廊下の突き当たりにある鏡の前で立ち止まると、背後を人影が通り過ぎた。が、振り返ってもそこには誰もいない。その時、鏡の中に俯いた女(藤原)の姿が一瞬映った。直也が鏡に片手を伸ばすと、その時、鏡の中から女の腕が伸びてきて、直也の腕を掴んだ。鏡の中で、俯いた女が直也を引き寄せようとしていた。同時に、ゆっくりと顔を上げる女。その顔が見えそうになった時、もがいていた直也はようやく女の腕を振りほどいた。すると鏡の中の女は、あざ笑うような顔を見せたかと思うと、スーっと消えていく…。
数日後、退院することになった直也は、母親(下村)と一緒に婦長の野波(安室)に挨拶した。その時、直也が廊下の鏡を気にしていることに気づいた婦長の顔が曇った。直也はそんな婦長の表情を見逃さなかったが、何も聞くことは出来ず…。

体験者・小沢直也(12歳・仮名)

脚本/清水達也

小沢直也…神木隆之介
蟹江隆弘…土肥優真
野波聡子…安室満樹子
直也の母…下村恵理
女…藤原まゆか

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