ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「廃屋の少女」

美和子(和希)、孝一(近田)、正二(ゆうき)の3人は、ゼミの飲み会の後、殺人事件があったという取り壊し間近のアパートに忍び込み、肝試しをした。正二が買い物に出かけたため、ふたりっきりになった美和子と孝一は、誰もいないはずの廊下から引きずるような不気味な音が近づいてくることに気づく。するとドア越しに「あ~け~てぇ~」という声が…。ほどなく、ドアの表面を下からこすりあげるような音がしたかと思うと、ドアノブが激しく動かされた。危険を感じた孝一は、美和子に洋服ダンスの中に隠れるよう命じ、自分も押入れに隠れた。孝一が襖の隙間から様子をうかがっていると、やがてドアが開く音が聞こえ、何かが侵入してくる気配が…。それは、赤い着物を羽織った女の子だった。その女の子は、畳の上を這いずりながら次第に押入れに近づいてきた。その時、美和子の隠れているタンスの方で「カタッ」という音が…。すると女の子は、押入れの前からタンスへと向きを変えた。迫る音を聞きながら、タンスの中で怯える美和子。その音が止むと扉が開かれた。美和子が恐る恐る振り返ると、その女の子は「み~つ~け~たぁ~」と笑顔を浮かべて…。
正二が戻った時、美和子と孝一は気を失って倒れていたという。そして、少女と殺人事件の関係はわかっていないというが…。

体験者・戸川美和子(22歳・仮名)

脚 本/玉城悟

戸川美和子…和希沙也
西村孝一…近田慎太郎
杉山正二…ゆうき(自転車こぐよ)
女の子…松浦寿來

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