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「あの日の約束」

大好きな祖母・ソメ(市川)の家に遊びに行ったみちる(美山)は、ソメとある約束をする。それは、ソメが死ぬときはちゃんとみちるに知らせに行く、というものだった。
それから1ヵ月後、そのソメが突然倒れ、病院に運び込まれた。みちるがお見舞いに行くと、ソメは元気なそぶりを見せて、みちるを安心させていた。
数週間後、友達の真子(望月)の家でケーキを作る約束をしていたみちるは、その前にスーパーで買い物をした。が、みちるが自転車に乗ろうとすると、手にしていたスーパーの袋が切れ、中に入っていたジュースのビンが落下して割れた。その切り口は、まるで刃物で切ったかのようだった。それを見て何故か不安を覚えたみちるが家に戻ると、ちょうど母親(曽川)が家を出ようとしているところだった。ソメの容態が急変したのだ。
みちるたちが病院に駆けつけると、すでにソメは息を引き取っていた。実はソメは、末期ガンに冒され余命幾ばくもなかったのだ。
通夜の日、みちるは、ソメにちゃんとお別れが言えなかったことを後悔し、涙を浮かべる。すると、軒先の風鈴がなり、庭先にソメの姿が…。ソメは、みちるに「バイバイ」と言うと小さく手を振った。涙ぐみながら、小さな声で「バイバイ」と答えて、手を振り返すみちる。するとソメの姿がすっと消えて…。

脚本…浅野妙子
演出…加藤裕将

小島みちる(8)…美山加恋
吉川ソメ(73)…市川千恵子
みちるの母…曽川留三子
真子(8)…望月瑛蘭
レポーター…土井里美

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