ほんとにあった怖い話
-ほん怖ファイル-

「真夜中のサイレン」

千咲(上原)は、都会の高校に進学すると同時に、下宿生活を始めた。そこは、近くに救急病院があるために、頻繁に救急車のサイレンの音が聞こえてくる場所だった。部屋に案内された千咲は、病院着のようなものを身につけた老人が室内を横切る姿を目撃する。が、部屋に入ると誰もいなかった。
その夜、なかなか寝付けなかった千咲は、壁をたたく小さな音に気づく。が、ドアを開けてもそこには誰もいない。そんな千咲の背後を血塗れたワイシャツを着たサラリーマンが通り過ぎたが、気配を感じて振り向いてもすでに姿はなかった。ところが、千咲がドアを閉めると、すぐさま壁を叩く音が…。その時千咲は、壁を叩いているのは、外ではなく室内だと感じるが…。あくる日、千咲は、1週間前に引っ越してきた先輩に話を聞いた。するとその先輩は、千咲が引っ越してくる前のまだ誰もいないはずの部屋で、上半身を包帯で巻かれた子どもの姿を見たのだという。
夜、ベッドに入った千咲は、目の前を横切るいくつもの足を目撃し、恐怖に震える。外では救急車のサイレンが響いていた。その音が遠ざかると、足の列が途絶えた。が、ほっとして寝返りを打つと、そこには頭に血のにじんだ包帯を巻いている老婆の姿があり…。

脚本/小林靖子
演出/鶴田法男

青竹千咲(19)…上原美佐
大家…和泉今日子

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