あらすじ
桐生枝梨子(常盤貴子)は、一代で莫大な財を成した一ケ原高顕(北村総一朗)の秘書だった。幼い頃のやけどが原因で、醜いやけどの傷跡がある枝梨子であったが、高顕は全く意に介さず全幅の信頼をおいていた。

高齢のため、日ごろから体調の悪かった高顕が亡くなった。四十九日の法要が、高級旅館「回廊亭」で行われ、彼の遺言状が公開されることに。
「回廊亭」には、高顕の弟の蒼介(伊武雅刀)、義母弟の直之(田中哲司)、義母妹の曜子(とよた真帆)、義妹の紀代美(片平なぎさ)ら、高顕の一族が集まっていた。そこに、ひときわ目を引く美しい女性・本間美代子が現れる。

美代子は、生前の高顕が信頼を寄せていた本間菊代(井口恭子)の娘だった。皆、口には出さないものの、内心は翌朝に公開される高顕の遺言状が気になって仕方がない一族を前に、「誰が遺産相続するのか、ドキドキする」などと、彼らを挑発するような発言をする。あぜんとする一族の面々。なんと、彼らの前にいる美代子は、整形手術を施し、彼女そっくりの姿になった枝梨子であった。

枝梨子は、過去に「回廊亭」で恋人の里中二郎(田中 圭)に無理心中を図られ、そのショックから飛び降り自殺をしたとされていた。
しかし真相は、二郎は何者かによって殺され、枝梨子は彼を殺した何者かを探し復讐するため、偽装自殺を図り生き延びたのだ。そして、遺言状公開前夜に枝梨子も想定していなかった第一の殺人が起こる。

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東野圭吾 3週連続スペシャル

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