Story 第十一話
インタビュー
根岸千鶴役 西田尚美
演じられている千鶴は、どのような女性だと思いますか?
「印象としては"可愛そうな女性"ですよね。社長令嬢ではありますけど、父親と2人で暮らしてきて、やっとお婿さんを迎えることが出来たのに、自分の体が原因で子供が持てないんですから…。そして里親になることを決意して、赤ちゃんを預かったのに…ですから。本当にせつなく生きている人です。」
千鶴を演じる上で、考えられたことは?
「台本がかなり書き込まれたものでしたので、私としてはそれを忠実に演技するというイメージです。ただ、心の移ろいなどの細かい面は、ひとつずつ河毛監督と相談しながら作りました。また、全般的に表情を明るくすることで、ラストで見せる千鶴とのギャップが出ていたらいいなと思っています。」
『再生魔術の女』のストーリー全体については?
「怖いですよー!(笑)私も女ですけど"女って怖いな"って思いながら台本を読みました。本当に"そこまでする?"という感じ。そんな女性…章代を鈴木京香さんが演じてらっしゃるのが、すごくハマっていて…。美しさが怖さを引き立てるんですよね。京香さんは、一緒に演じていて思わず私も見惚れてしまうほどです。女性特有の細やかさのある執念が描かれた作品だと思います。」
西田さんご自身は"女性の怖さ"をどう思いますか?
「単純ではない強かさ…だと思います。すべて計算づくで、男性を手なずかせてしまうことが出来る女性は、世の中にたくさんいるんじゃないでしょうか。しかも、無意識で(笑)。男性にもたまに見かけますけど、そういう方はやはり女性的な面を多く持っているような気がします。」
千鶴の夫、峰和役の小澤征悦さんとは?
「小澤さんとは姉弟を演じたこともあるのですが、今回は夫婦になりました。やんちゃな弟が、すごく頑張って頼りがいのある夫になった…みたいな感じです(笑)。」
河毛監督はいかがでしたか?
「監督とは、もちろんご一緒させて頂いたこともありますけど、前に偶然お会いした時には、あんみつを奢って頂きました(笑)。演出では"ここはこうしたい"というしっかりとした意思をお持ちで、それを解りやすく伝えて下さるので、演じる側としては安心していられます。」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「なんと言っても京香さんですね。峰和の妻、千鶴としては悔しいんですけど、京香さんが演じる章代なら仕方ないか…って(笑)。そんな章代と関係を持ってしまったことで、私たち根岸家がどうなってしまうのか?ラストにもう一捻りあるミステリーになっていますので、楽しみにご覧ください。」
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