Story 第十一話
インタビュー

中尾章代役 鈴木京香

章代は、どのような女性だと思いますか?
「すごく孤独で寂しい女性ですね。ある思いを抱えながら生きて来て、成就させる間だけ忘れることができる…。章代は、楽しい事や幸せな事で孤独を埋めるのではなくて、暗くて悲しいもので満たすことになります。ドラマをご覧頂くみなさんに、彼女の孤独を感じていただけるよう演じました。」

章代を演じる上では、どのような点を考慮なさいましたか?
「彼女が女医であるということです。私たちにとっては特別な治療や病気も、医師の方たちは常に接していることなので、冷静であっさりと説明して下さいます。決して大げさな事ではない…という感じですよね。ですので、ドラマで不妊治療について話す時も大げさではなく、いつも章代が医師として…仕事としてきちんと伝えているようにしたいと思いました。」

『再生魔術の女』のストーリーについては?
「これは原作の面白さでもあるのですが、章代は会話を通してある人物を追い詰めていきます。それだけに、映像でも章代のセリフにリアリティーを持たせないと人を極限まで追い込む事は出来ないと思いました。ドラマの設定は原作と少し変えている部分もありますけど、よりエキサイティングになっていると思います。原作の面白さを生かして、なおかつ興味深いドラマに出来たら良いですね。」

河毛監督とは?
「もう何度もご一緒させて頂いています。河毛監督は、台本には書かれていない"女の悲しさ"や"男の弱さ"を演出なさるのが上手だと思います。人と人との心の機微を粋に演出されるのは、河毛監督ならでは…ですね。」

根岸峰和役の小澤征悦さんは?
「出世欲にとらわれている峰和らしさと、だからこそ抱えている弱さを、的確に表現しようとなさっているのが伝わってきました。現場でいろいろな事を一生懸命に試そうとされている姿に、私も刺激を受けました。」

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願い致します。
「この作品が『東野圭吾ミステリーズ』最終話となります。これまで放送された作品は、それぞれの役者、監督、スタッフのみなさんが自信を持って作られたと思いますが、私たちも『再生魔術の女』は自信満々で作りました(笑)。とは言え、同じシリーズを一緒に支えあってきたという感覚も、もちろん持っています。そんな作品たちのラストを飾る事になりますので、ぜひ最後までご覧頂けたら嬉しいです。」

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