Story 第九話
インタビュー
山下昌章役 大倉孝二
『結婚報告』の台本を読まれた時の感想はいかがでしたか?
「台本を読んだ時、まず僕の役について考えたんですけど、意外な感じがしました。今までミステリーやサスペンス作品に出演した時に演じたような役ではなかったからです。」
意外な役、昌章はどのようなキャラクターだと思いますか?
「刑事役で出演されているきたろうさんに"なんで大倉がモテる役なんだよ"と言われました(笑)。僕は"そういう人がモテるって普通にリアルなんじゃないですか?"と答えたんですけど…。山口(紗弥加)さんが妻役で、実は他の女性からもモテて、恋愛感情は抜きにして昌章はなんだかんだと途中から広末(涼子)さん演じる智美とずっと一緒にいるんですから。エラくモテる男なんですよ(笑)。」
確かにそうかもしれません。
「収録現場では監督が、僕の思っていた以上の演出をなさったので、見て下さる方は"何でこんなヤツを好きになるんだろう?"と思ってしまうようなキャラクターになっていると思います。」
ストーリーも重くはありませんし…。
「そうですね。どちらかと言うと軽めで、僕はそっちの方が得意なんですけど、やはりミステリーなので抑えようとしたんです。収録でもやりすぎてはいないと思いますが、監督から求められたのは僕がイメージしていたよりもおかしいというか…。ちょっと変な人になりました(笑)。」
昌章は蝶の蒐集が趣味ですが、大倉さんは?
「何の興味もありません(笑)。実は、ストーリーでもそんなに昌章の趣味がクローズアップされることもないですし…。僕自身はオタクっ気がそんなにないんですけど、強いてあげるとすればレコード蒐集くらいですね。」
収録現場の雰囲気はいかがでしたか?
「広末さんとの共演は初めてだったんですけど、何度かお会いしたことはありました。山口さんときたろうさんは共演させて頂くことが多いので、すごく居心地は良かったですね。1話完結で収録期間が短いのに、みんなが"初めまして"だと、どうしても現場が上手く転がり始めるのに時間がかかります。その点、今回は少しリハーサルをやっただけで、すぐに打ち解けることが出来ました。特に、僕は人見知りなので良かったです(笑)。」
東野圭吾さんの作品には?
「昨年、ドラマ『ブルータスの心臓』に出演させて頂きましたし、映画作品にも出ています。『結婚報告』は短編なんですけど、仕掛けが重層的なのがすごいと思いました。それだけに、初めに読んだ時"これって辻褄合っているの?"と思った箇所があったんですけど、よく読み返すと合っているんです。ミステリーの作家さんってすごいと思いました。」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「僕やきたろうさんが出ると、みなさんに可笑しい作品だと過度に期待されても困ってしまいます(笑)。ですので、僕は本当にやりすぎないようにしました。テイストは軽いかもしれませんけどミステリーですから…。広末さんの明るさと元気の良さを見て頂いて、どんな謎が隠されているかにご期待下さい。」
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