Story 第八話
インタビュー
佐伯洋子役 波瑠
『小さな故意の物語』の台本を読まれた時の感想は、いかがでしたか?
「私が演じることになった洋子が、何を考えていて、何がしたいのかが、最初はさっぱり理解出来ませんでした。ですので、そんな洋子を"どうやって演じよう?"と、考えさせられてしまう台本でした。」
実際に撮影に入ってからは?
「並木監督が、いろいろなアドバイスを下さいました。私は基本的に現場へは自分の考えを持ち込まないようにしているので、監督から頂いたお話は洋子を演じる上ですごく助かりました。」
では、洋子を演じていて気づいた事は?
「どんなシーンを演じていても、洋子はどこかに居心地の悪さを感じている…。そんな感覚に私自身もなってしまうんです。それは、私が素直に感じた事なので"こういう気持ちでいいんだ"と、その感覚のまま洋子を演じていきました。やはり仲の良かった達也(大野拓朗)が死んでしまった事は洋子にも大きく響いているんだと思います。」
良役の三浦春馬さんの印象は?
「『恋空』という映画で共演したんですけど、それ以来、久しぶりにお会いしました。お互いに20歳をこえて大人になっていますので、以前共演した時とは少し雰囲気が変わっていましたけど、現場では仲良く過ごしています。また、収録中の春馬さんは頼もしくて、安心してお芝居が出来ます。並木監督同様、春馬さんにも助けて頂きました。頼りになるお兄ちゃん…な、感じですね。」
洋子、良、達也という幼なじみの恋をどう思いますか?
「人によって感じ方は違うと思います。洋子は達也と付き合ってはいるんですけど、本当はすっと仲良しの3人でいたかったんじゃないでしょうか。私だったら…ですか?どうでしょう?(笑)きっと幼なじみの友達って、親しみすぎちゃって家族のような感覚になってしまいますよね。その関係から発展する恋って、どう成立するんだろう?って、ちょっと不思議です。」
3人の関係で言えば、良も洋子に想いを寄せている。
「そうなんですよね。でも、良はストレートに洋子に想いを打ち明けられないんです。達也もなんとなく気づいていたかも知れませんし、洋子だって…。幼なじみだからこそ、そうなってしまうのかもしれませんね。」
東野圭吾さんの作品は?
「私は本を読むのが好きなので、東野さんの作品も読ませて頂いていますし、ドラマ化された作品もよく見ています。ですので、今回、東野さん原作を映像化するためにキャスティングして頂けたことは、すごく光栄です。」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「ここまで放送された『東野圭吾ミステリーズ』の中では、高校生がメインということもありますけど、違った感覚の作品だと思います。17、18歳頃って、未熟で痛々しい時代じゃないでしょうか。その年代を演じている私たちは20代なんですけど(笑)。でも、実はそれにもちゃんと意味があるんですよ。その時代を経験して来た私たちだからこそ、お見せ出来ることもあると思いますので、そんな所にも注目してご覧頂けたら嬉しいです。」
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