Story 第七話
インタビュー

中町伸治役 千賀健永

ドラマ初出演にあたって、どう思われましたか?
「東野圭吾さんの作品は読ませて頂いていました。でも、まさか自分が東野さん原作のドラマ作品に…しかも、初めてのドラマなのに出させて頂ける事になって。最初は、もちろん嬉しくて演技の勉強もさせてもらえると思ったのと、少し不安も感じました。実際に収録現場に入ると、監督から怒られてしまうこともあって。だけど、収録が進むうちに、怒られる事も"今の僕には大事"だと感じるようになりました。舞台や映画とは違う、ドラマの演技を勉強させて頂きました。」

特に舞台との違いで気づかれた事は?
「舞台では、セリフは滑舌良く最後まで言い切るようにしなくてはいけません。でも、映像作品では、シーンによっては語尾が濁ったりすることも必要なんですね。テンションや、掛け合いの間も違うので、ドラマでの演じ方全てを吸収しながら、覚えたことの全てをすぐに吐き出している感じです。ドラマはゼロからスタートしたかったので、メンバーに聞いたり、話したりする事もなく、現場で探りました。」

伸治はどのようなキャラクターですか?
「とても孤独な男ですね。戸田恵梨香さん演じる由希子という姉はいるんですけど…。その孤独感ゆえに、刑事たちから犯人として疑われます。伸治の目つきには孤独と、疑われる人間の目を意識して演じて…全体的には、やはり孤独感を大切にしました。」

現場で迷ってしまった時は?
「林監督と相談しました。でも、収録中だと監督もお忙しいので、一言だけでベース(映像や録画、録音状況を確認する機材、スタッフが集まる場所)に戻ってしまうんです。そんな時、実はユースケ(・サンタマリア)さんが"それは、こういうことだよ"と、説明して下さったので、とても助かりました。普段は、僕たちが出ている深夜のバラエティー番組のことばかり聞かれるんですけど(笑)。それはそれで、初ドラマの僕をリラックスさせて頂いているようで嬉しかったです。」

最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願い致します。
「僕は、個人的にドラマをたくさん見る方だと思います。でも、登場人物たちの感情をメインに追いながら見ている作品はあまりありません。『白い凶器』は東野さんの原作だけあって、ミステリーの深さが登場人物の感情に重なっていると思います。そんな感情を、どう思うかは、人それぞれだとも思うんですが、僕はそれが楽しめる感情を追うのが楽しい作品だと思います。東野ワールド100%で、感情だけでなく見どころもたくさんありますので、是非、見て頂ければと、思います。伸治は、そんな作品の幅を少しでも広げられていれば良いと思っています。」

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