Story 第六話
インタビュー
中瀬弘恵役 池脇千鶴
弘恵は、どのように演じられましたか?
「脚本を読んだ時に"あまり深く考えすぎるのはよそう"と思いました。石井(克人)監督は大好きなんですけど、頭の中は想像出来ませんので、どんな演出をされるのか解りませんから(笑)。お金持ちのお嬢様で、ただただ遺産が欲しい…性格的にはちょっとエキセントリック。脚本を読んだだけで解るイメージは思いっきりやろうと。後は、石井監督にお任せの感じです。」
『シャレードがいっぱい』の作品イメージは?
「ミステリーと伺って台本を読ませて頂いたんですけど、やはり石井監督が脚色されているだけあって、一筋縄ではいかないコメディーになっています。重すぎないので、笑いながら見て頂けると思いました。」
東野圭吾さんの原作より、ドラマの弘恵はテンションがすごく高いですね?
「そうなんですか? 私、原作は読んでいないんですけど、きっと東野さんなら、もっと人間っぽい女性になっているかもしれませんね。ドラマはすごく脚色されているんですね(笑)。」
共演者のみなさんの印象は?
「長澤(まさみ)さんは可愛らしくて綺麗な方ですね。弥生という、ちょっと頼りないけど真実に近づこうとするしっかりとした信念を持った女性役はとても似合っています。安藤(政信)さんも、クレバーなイメージが尾藤役にピッタリだと思いました。お2人とも初めてご一緒させて頂くんですけど美男美女で、ちょっと凸凹感のある素敵なコンビになっているのではないでしょうか。」
石井監督は、役者を褒める方だと伺いましたが…。
「そうですね。褒めて伸ばして下さる…と言うか、俳優に勢いをつけて自信を持たせて下さるんです。いつも楽しそうにモニターを見ていて、チェックを終えると必ず何か一言かけてから、次のカットに入るんです。でも、褒めるだけではなくて、上手く行かない時には細かく芝居をつけて下さるんですよ。石井監督の現場は、どこでも雰囲気が良いですね。"石井組"のスタッフもプロフェッショナルな方たちばかりなので、その中に居させてもらうのは気持ち良いんです。監督からどんな注文が来るんだろう?って、いつもドキドキ、ワクワクしています。」
『東野圭吾ミステリーズ』は『シャレードがいっぱい』のような短編が連続ドラマ形式で続きます。
「面白い試みだと思います。見て下さる方も飽きないんじゃないでしょうか? 好きな俳優さん目当てでも良いですし、たまたま見た回からでも安心して楽しめます。今の視聴者のみなさんのスタイルに合っていると思います。毎回、スターが登場するから、それだけでも面白いですよね。」
最後に『シャレードがいっぱい』の見どころをお願い致します。
「何度も言っちゃいますけど、石井監督の演出がすごく細かいので。それがどこまで映像に使われているかは解りませんけど、そんなこだわりを探すのも楽しみ方のひとつだと思います。私たち俳優の表情なども、見たことのないカットがあるかもしれませんよ。私自身は、かなりはっちゃけてます(笑)。多分、テレビドラマでこういう役を演じるのは初めてだと思うので、驚かれる方も多いかもしれません。もしかすると、私って解らないかも(笑)。そんな私も、ぜひご覧頂きたいと思います。」
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