Story 第六話
インタビュー
青山弥生役 長澤まさみ
演じられている弥生は、どのような女性だと思いますか?
「弥生は心に傷を負ったことで、自分の"想い"を忘れてしまっています。でも、すごく優しくて愛情深い、女性らしい女性だと思って演じています。」
弥生は書道の先生ですが、長澤さんにご経験は?
「むかーし、やっていたことがあるんですよ。実は祖母が書道の先生で、母も兄も字が上手いんです。家族の中では、私と父だけがヘタ(笑)。ですから、今回はちょっと練習しました。ずいぶん上手に書けるようになったとは思いますけど(笑)。」
『シャレードがいっぱい』という今回のドラマについては?
「私は原作を読ませて頂いてはいないんですけど、ドラマの台本は石井(克人)監督がかなり脚色されていると伺っています。そう聞くと、確かに東野圭吾さんの作品とは思えないようなコメディータッチの部分が多い気もします。ですけど、ドキッとするようなシーンもあったり、人の思いや気持ちが伝わって来るような温かい、東野さんっぽい雰囲気も残っていて…。ホットで可愛らしい東野さん原作のドラマになっていると思います。ちょっとアニメチックでもありますね。」
では、東野圭吾作品の魅力は?
「東野さん原作の作品に出演するのは今回で3回目になります。原作の魅力は"ヒューマンドラマ"だと思います。"人の感情"というものが、いつも演じさせて頂く役に存在しています。それが、読む人や映像化された作品を見る人を惹きつけてしまうのでしょう。『分身』に出演した時にも強く感じました。人の愛や情を、役を通して感じることが出来たんです。同じことが原作を読んでも伝わってくるんじゃないかと思います。」
尾藤役で登場する安藤政信さんとは?
「共演させて頂くのは初めてなので最初はお互いに緊張してしまって、あまりお話が出来ませんでした。撮影が進むうちにお話も出来るようになったんですけど…。安藤さんは役にすごく集中される方です。ちゃんと役として生きているような感じ…でも、その中にしっかり"自分"を持っていて、テンションを常に良い状態に保たれているんです。自分の意志をしっかりと持っている俳優さんなので、一緒に演じさせて頂いてとても勉強になっています。」
マイコさん(畠山清美役)が、長澤さんの書道姿が様になっていたとおっしゃっていましたよ。
「そうなんですか?
嬉しいです。マイコさんは本当に気さくな方で"お弁当一緒に食べませんか?"と誘って頂いたりして、すぐに仲良くなりました。今回のドラマは"石井組"…石井監督の作品で活躍なさっている方たちが多く、とても息の合ったイメージ。そんな中に初めて入らせて頂いたんですけど、みなさん物腰が柔らかくて、ちょっぴり独特で(笑)。とにかく、素敵な役者さんばかりなので楽しんで共演させて頂いてます。」
石井監督の印象は?
「石井監督はすごく役者を褒めて下さるんです。それこそ毎シーン、毎カットなので、1日100回ぐらいは褒めてもらっているかも(笑)。こんなに褒めて頂きながらお仕事をしたのは初めてです。どうしても監督って厳しいというイメージがあるじゃないですか?
褒めて頂くことはあっても、撮影中はほとんどありません。撮影が終わった後で"あのシーン良かった"と言われることはありますけど。もちろん、石井監督にも厳しい面はあるんですけど、いつも心に響く言葉を下さいます。そして"素晴らしい""良かった"などの褒め言葉にも心がこもっているので、すごくモチベーションが上がります。今までは褒められることって苦手だったので、石井監督の言葉は別なのかもしれません。本当に素晴らしい監督だと思います。」
今回の『東野圭吾ミステリーズ』全体の印象は?
「私、以前からこういう連続ドラマの形を見てみたいと思っていたんです。1話完結作品は集中して見ることが出来るので好きなんです。しかも、今回は東野さんの原作で、それぞれの出演者の方々も豪華ですから。『シャレードがいっぱい』の出演者も豪華ですよ(笑)。贅沢な作品たちを全てご覧頂けたら嬉しいです。」
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