Story 第六話
Director's Check
第6話『シャレードがいっぱい』
石井克人監督
「原作をさらに面白く映像化するために脚本には悩みました。そして、ミステリーやサスペンスを全面に押し出すのではなく"可愛い"とか"楽しい"と感じて頂ける…どちらかというと、女性向きな恋愛ドラマテイストになっていると思います。僕って結構、恋愛ドラマが好きなんですけど自分で作った事があまりないので、ある意味挑戦でもありますね。主演の長澤さんとは初めてです。本当にお芝居が上手で見ていて気持ち良いし、現場も引っ張って下さいました。池脇さん、マイコさんも頑張ってくれて…でも、一番苦労していたのは安藤くんじゃないかな? "こんな普通の人を演じるのは難しい"と本人も言ってました(笑)。紳士的で優しいヒーローも僕の実写作品にはほとんど登場しないので、いつかやってみたいと思っていたんです。
今回は撮影期間1週間で1時間枠の作品なんですけど、テレビドラマの監督ってすごいなって改めて感じました。僕は時間内に収めるのが大変で…。小ネタも仕込んだんですけど、泣く泣くカットしなくちゃなりませんでした。それでも記録さんから"まだオーバーしています"って(笑)。楽しかったけど厳しかったですね。作品の見どころですが、何と言っても長澤さんが弥生というキャラクターをちゃんと作って可愛く演じて下さっているのでご注目下さい。衣装も担当の宇都宮(いく子)さんが全員に素敵な服を用意して下さっていますのでお楽しみ頂ければ嬉しいです。また原作との違い…特に弥生の元カレへの想いにドラマはこだわりました。そこにはある仕掛けも用意しています。本当に可愛い…少女漫画ミステリーになっていますので、ぜひご覧下さい。」
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