Story 第五話
インタビュー
藤村重雄役 北見敏之
演じられた藤村は、どのようなキャラクターですか?
「最初に台本を読んだ時は、藤村はかなり年配のキャラクターを意識されていると思いました。そこで、監督と相談をして、台本に書かれているイメージよりも若くしようということになりました。ただ、藤村夫婦に子供がいたら、年齢的には伸彦役の反町(隆史)さんぐらいなんだろう…という感じは残すようにしたんです。実際、僕と反町さんは親子ほどの年齢は離れていないんですけど…。『グッドライフ』でも、僕は反町さんの"父親代わり"のような役だったんですよ。そういう見え方になるんでしょうね。」
反町さんの父親世代というよりは、年の離れた兄のような…。
「そうですね。台本では、伸彦を子ども扱いするような、達観したようなセリフもあったんですが、それを僕がやってしまうとおかしいと思いました。上から目線的ではなく、もう少し庶民的というか親しみやすい感じにしてみました。」
反町さん、加藤あいさんの印象は?
「『グッドライフ』の前に『GTO』でも共演しているんですけど、感覚的には"ついこの間"なのに、反町さんのイメージは変わっています。今回の役もそうですけど、ご本人も、もうお子さんを持たれていますからね。『GTO』の頃とは違いますよ(笑)。加藤さんはお綺麗な方ですよね。傍から眺めているだけで癒されます。」
東野圭吾作品の魅力は、どこにあると思いますか?
「東野さんの作品は、映画『麒麟の翼』にも出させて頂いたんですけど、ミステリーの中に人間ドラマがあるところが魅力でしょうね。ストーリーに一捻り、二捻りあって、ただではすまない展開に惹きつけられます。また"相手のことを思って言わない"、"誰かのために秘密にする"という日本人的で控えめな思いやりの要素が必ず含まれている気がします。」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「人は悲しかったり、辛かったりすることで、初めて気がつく部分があると思います。生きていくことや、親子、他人との関係、例えば好きな人・大事な人を再認識したり…。僕が演じる重雄には、そんな事を示唆するセリフが多いんです。それを押し付けがましくはしたくなかったので、そうではない方向に努力しているんですけど(笑)。でも、このドラマのテーマだと思いますので、みなさんにも何かを感じて頂けたら…と、思っています。」
△戻る
□東野圭吾ミステリーズ TOP
(C)フジテレビジョン