Story 第五話
インタビュー

中川尚美役 加藤あい

尚美は、どのようなキャラクターだと思いますか?
「普段は明るくて、愛情深い女性だと思いますが、反町(隆史)さん演じる伸彦の娘の死をきっかけに、共に心の傷を背負ってしまう女性です。」

演じる上で気をつけられたことは?
「尚美が伸彦の娘の死に関わっていたのかどうか? そんな謎があるので、尚美の心情をどう演技に出すのか? は、とても難しかったですね。ミステリー作品なので、特に序盤は曖昧なイメージでいなくてはなりませんから。そんな所に、気を配って演じました。」

反町さんとは、4年ぶりの共演ということですが…。
「はい。でも、久しぶりにお会いした感じがしませんでした。相変わらず素敵な方です。」

伸彦を演じる反町さんは?
「今回演じていらっしゃる伸彦は、娘のこともあるので控え目な感じです。反町さんご自身とは、普段はフレンドリーにお話するんですけど"伸彦と言う役柄とギャップを感じるか?"と聞かれたら、それほどでもありません。でも、娘や尚美のことで思い悩む伸彦は上手に演じていらっしゃると思います。」

今回の舞台は沖縄ですが…。
「お仕事や…プライベートでも、何度か訪れたことはあります。まず、本当に海が奇麗で、訪れるたびに開放的な気持ちにさせてくれる場所。沖縄独特の文化があるのも素敵ですね。本島から日帰り出来るナガンヌ島という無人島に遊びに行ったこともあるんですけど、そこがとっても素敵で…私のお勧めの島です(笑)。今回はプライベートではありませんから、遊ぶ時間はなかったんですけど、島の景色を見ているだけでも気持ち良くて、それだけでもリフレッシュ出来ました。」

東野圭吾さん原作作品へのご出演は?
「昨年『ブルータスの心臓』というドラマに出演させて頂きました。東野さんが書かれた本も読ませて頂いています。東野さんの作品は、サスペンスやミステリー的な部分でも惹き込まれてしまうんですけど、登場する人間たちそれぞれの心情や、人間同士の関係が細かく描かれていると思います。読んでいると、そんな"人間的な部分"に感情移入して、疑似体験させられる印象が強いですね。ですから、客観的に読むというよりも、自分が作品の中にいるような錯覚さえ感じてしまいます。」

『甘いはずなのに』の見どころは?
「すごく切なくて、美しい作品だと思います。もちろん、ミステリーとしての"真相はどうなの?"と考えさせる醍醐味もあるんですけど、ストーリー全体に流れる切なさの旋律が素敵です。私自身、どのシーンを演じていても胸が苦しくなるような切なさを感じました。みなさんにも、そんな切なさを感じて頂けたら…と、思います。」

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