Story 第四話
インタビュー

藤川真一役 吉田栄作

演じられている真一はどのようなキャラクターですか?
「今回、僕が演じている真一は玲子(大野いと)の症状を、どちらかと言うと引いた感じで見ています。観月(ありさ)さんが演じている葉子の方が玲子の面倒を親身になってみようとしているんです。葉子は自分の過去のトラウマを玲子に重ね合わせることが出来るので、思い入れが強くなるんですね。真一は恋人という立場で、葉子に力を貸して行くんです。真一は性格的には優しい男だと思いますよ。葉子に頼まれると、断れずに行列に並んでまで買い物をして来るんですから。だいぶ、僕とは違いますね(笑)。」

真一の登場はコミカルな感じもあります。
「そうですね。そこは可笑しさも出してみたんですけど、ストーリーはどんどんシリアスに展開して行きます。と言うより、本当に最初だけです(笑)。葉子のマンションに呼び出されたら、すぐ玲子と対面してしまいますから…。」

真一は心理カウンセラーですが…。
「はい。ですので、僕も玲子の症状について少し調べてみたんです。だけど、僕たち素人には到底理解出来ない複雑なものでした。そんな患者さんを追った映像も見たんですけど、一緒に暮らすご家族は大変だろうと思いました。現場では専門の先生に、玲子のような症状をもつ方との接し方などを教わりながら演じました。真一も研究熱心な面があるので、玲子には真摯な興味を持っていると思います。」

観月さんとは21年ぶりの共演だそうですね。
「大人になったありさちゃんと共演させて頂くのは初めてになります。先日も2人で話したんですけど、何か感慨深いものがあります。当時のありさちゃんは14歳ですからね。僕だって22歳だったし…。今思えば、僕も僕なりに子供でした(笑)。」

観月さんは「その頃はダメダメでした(笑)。」とおっしゃっていました。
「おかしな子でしたよ。"おはよう"と挨拶すると"あぁ"でしたし。ダメだこりゃって(笑)。当時は、キレやすいなんて言われていたりもしたんですけど、そんな僕の腰も、ありさちゃんは見事に砕けさせてくれました。戦闘意欲をなくさせてしまうくらい、くにゃくにゃな感じでしたね(笑)。でも、あの当時は、まだまだお互い様の面もありました。」

玲子役の大野さんの印象は?
「ご本人の性格などは解りませんけど、玲子という役にピッタリな感じがします。でも、玲子を演じるのは大変だと思いますよ。彼女のお芝居が、このドラマの7、8割の出来に左右してしまいますから。」

視聴者のみなさまにメッセージをお願い致します。
「このドラマには、最後に大ドンデンが待っています。僕たちは、その大ドンデンをいかに面白く見せるか? ということを大事に作品を作っています。とにかく、スリリングな展開をお楽しみ頂くのと同時に、ありさちゃんと僕の21年ぶりの共演をお茶の間のみなさまにも、感慨深くご覧頂けたら(笑)…と、思います。」

戻る
東野圭吾ミステリーズ TOP

(C)フジテレビジョン