Story 第三話
インタビュー

田村厚子役 松下奈緒

演じられた厚子は、どのようなキャラクターでしたか?
「厚子は洋一(田中幸太朗)と普通の夫婦として家族を築きたかったと思います。ですが、大阪という街への思いの強さから寂しさを背負ってしまった女性です。でも、洋一が殺されたことで出会った番場(十三)刑事(大杉漣)に、救われたのではないかな? と、思います。」

厚子を演じる上で考えられたことは?
「幸せな夫婦生活と大阪への厚子の思いがつのるシーンなど、ドラマの後半にかけて大阪の街をめぐることで厚子が様々なことを感じたり、気づいたりします。ですので、後半の厚子を演じるシーンは特に注意深く演じました。」

番場刑事役の大杉さんとは?
「大杉さんとは朝ドラ『ゲゲゲの女房』で父娘を演じさせて頂いていますので、今回もご一緒出来るのを楽しみにしていました。まだどこか"お父さん"みたいな感じ(笑)。でも、大杉さんが引っ張って下さるので、すぐに今回のキャラクターの関係を作ることが出来ました。厚子は、最初は番場を敬遠しています。でも、自分の経験を話す番場刑事に、次第に心を解かされていくんです。そんな番場刑事の優しさを大杉さんが演じられることで伝わってきますので、厚子の気持ちも作りやすくなりました。」

東野圭吾作品の魅力は、どこに感じますか?
「東野さんの作品は、読めば読むほど惹き込まれていきますよね。また、作品に登場する女性たちが、とても魅力的に書かれています。そして、ストーリーを追っていると自然に映像が浮かんで来るので、読む人間の想像をかきたてるんだと思います。本を読むのと、実際に役を演じるのとでは少し違う面もあるのですが、私は東野さんの作品は大好きです。」

今回は1話完結ということで撮影期間も短かったですね。
「はい。とても凝縮された時間で、良い時間を過ごさせて頂きました。」

撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
「出演者が少ないストーリーなのですが、大杉さんやスタッフの方もご一緒したことがある方たちが多かったので、現場はリラックスした雰囲気でした。大阪の街も楽しませて頂いて、撮影の合間には大阪の名物を食べたり、ビリケンさんの写真をたくさん撮ったりしていました(笑)。」

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願い致します。
「『エンドレス・ナイト』は、ほんの数日間のお話。その中で、厚子が変わって行く様子を見て頂きたいです。厚子自身が"生きよう"とするがゆえに、掛け違えてしまったボタン…なぜ、大阪が嫌いなのか? 厚子だけでなく、番場刑事初め、登場人物たちみんなが"生きよう"とする姿を楽しんで頂けたら嬉しいです。」

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