Story 第一話
インタビュー
石上純一役 唐沢寿明
石上はどのようなキャラクターだと思いますか?
「あくまでも普通の人です。でも普通の人を演じるのは、実はとても面白いんです。ストーリーもありがちなことが事件の発端になっていますし…。この話のように恋愛にまで発展することはなかなかないかもしれませんが、コーチと選手の間には少なからず似たような感情が生まれることもあるのではないでしょうか? コーチは選手の能力を伸ばそうと助言しているうちに、そういう気持ちになってしまうこともあるでしょうし、逆に選手もコーチに憧れを抱いてしまうこともあるのでは…? 石上と直美(田中麗奈)は、それが行き過ぎてしまった…、そういうことだと思います。」
脚本を読まれたご感想は?
「今回、原作を現代風にアレンジしていますが、よりリアルになりましたよね、石上も直美も…。直美は移り気というか…、真面目だからこその思い込みの激しさ…といったような、多くの女性が共感できそうなリアリティのある感情が繊細に描かれています。また、その脚本を演出の河毛(俊作)さんが、ご自身のセンスでさらに良い方向へと手を加えながら収録をしているのも大きいと思います。センスは、誰もが持っているものではありません。ですから、作品作りだけではなくて、何事においてもとても大事なものですよね。」
河毛監督とは何度も?
「『おいしい関係』や『合い言葉は勇気』でご一緒しましたが、それ以来ですから…もう十数年ぶりです。ですが、当時と変わらないスタイリッシュな演出をして下さっています。
石上はアーチェリーのコーチ役ですね。
「アーチェリーは全くやったことがありませんでした。今回、先生に指導して頂いて、矢も射たせてもらいましたが、とてもストイックな競技だと思いました。あれだけ離れた的に当てるのは、見た目以上に大変なんです。練習では風向きも考えながら、何本も何本も射ち込みます。相当好きと言うか、のめり込んでいないと楽しめないスポーツだなと思いました。でも、僕も本格的にやり始めたらハマってしまうかも? アイテムが格好良いんです。弓の材質とか細かいところにこだわってしまいそうですね(笑)。」
直美役の田中麗奈さんとは?
「初共演です。すごく真面目で一生懸命な方で…今時、珍しいと思いました。世の中を斜めに見ず、本当にストレートに生きている方なのではないでしょうか。だからこそ、良い意味で不器用な面もあるのでは…と思うので、今回の直美役はぴったりだと思いました。」
石上の妻、陽子役の戸田菜穂さんの印象は?
「前回お会いしたのは『君を忘れない』という映画でした。どんな役も器用にこなせる方です。陽子という"ごく普通の奥さん"の役も、自然に演じられています。田中さんも戸田さんも、お芝居の上手な方たちばかりなので、現場は穏やかな雰囲気でとても順調に進みました。」
最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
「不思議な世界観を感じられる作品になると思います。原作の面白さに、河毛さんのスタイリッシュな演出が加わっていますから。ぜひ、ご覧頂きたいと思います。」
△戻る
□東野圭吾ミステリーズ TOP
(C)フジテレビジョン