遙かなる約束
-プロデューサーコメント-

▼長部聡介プロデューサーコメント
戦時下ということで大変厳しい時代ではありましたが、結婚して5年たち子どもが1歳になって、家族としては一番楽しい、喜びにあふれている時に、第二次世界大戦末期に侵攻してきたソ連軍によっていわれなきスパイ容疑をかけられてしまって帰れなくなってしまった彌三郎さんと、その奥さんの久子さん、そして彌三郎さんを支え続けたクラウディアさんの3人のお話です。
木曜8時の『奇跡体験!アンビリバボー』という番組や、「ひまわり」というマストロヤンニの映画を観て、そんな話が実際にあったんだなと思い、ぜひドラマ化をしたいと思いました。50年以上の時代を描く上に、日本・ロシアという空間的へだたりもあるため、なかなか実現に至りませんでしたが、構想から2年、3年という時間が経過して、ようやく実現することができました!
20代前半から80代中盤まで演じていただくので、途中で出演者の方を年齢で変えるという選択肢もありましたが、この時代を生き抜いたということを表現するために、ギリギリ可能な年齢で50年以上の歳月を演じる事ができる役者さんを探しました。
そして現代の日本ではこのお二人しかやれる方はいないだろうと思われる、阿部寛さんと黒木瞳さんにご出演していただくことができました。特殊メイクなどを施しましたが、やはり実際に生きた人間のそれぞれの時間を役者さんがご自身で解釈され、表現していただかなければ不可能でしたし、その意味で今の年齢のお二人だからこそこの話が本当の厚みとリアリティーをもってできたのではないかと思います。

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