遙かなる約束
-みどころ-

<シベリア> 1946〜1953年

連れて行かれた先は、シベリアにある強制収容所だった。実は彌三郎は、同じ日本人に裏切られスパイ容疑をかけられていたのだ。民間人の彼にとってそれはあり得ないことだった。しかも彼に下された刑は十年間の強制労働。収容所での生活は凄惨を極めた。極寒の地で満足な食事も衣服も支給されず、朝から晩まで激しい肉体労働を強いられた。体の弱い彌三郎にとってそれは死と隣り合わせの毎日に他ならなかった。しかし彼は決して諦めなかった。久子と久美子の元へ帰りたい、無事かどうかも分からない妻子への思い。その思いが絶望に打ちひしがれる彼の唯一の希望であった。彌三郎は必死に耐えた。それだけではない。生きるために、彼は見よう見まねで調髪の技術まで習得したのだ。その結果、彼の罪は軽減され7年で釈放された。

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