花ざかりの君たちへ
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瑞稀がグランドに戻って来ると、高跳びが始まっていた。スタンドへ来た瑞稀は中津から、佐野がパスを続けていることを聞く。関目曰く、同点になった場合、失敗のトータルで勝敗が決まるからパスは有効だというが、佐野と神楽坂真言(城田優)のふたりがパスを続けるうち、バーは高くなっていく…。お前に見せるジャンプは誰よりも高くなければダメなんだと、中津に言われた瑞稀は、佐野の本気を痛感する。そして、電光掲示板に「2m21cm」という神楽坂が持つ高校記録が表示されたとき、佐野がいよいよ助走の位置につく。スタンドの瑞稀を一瞥すると、佐野はバーに向い走り始める。ところが、ジャンプは失敗。神楽坂がクリアする一方、佐野は2本目も失敗し、あと1本で失格という窮地に追い込まれる。すると、突然、瑞稀がグランドの佐野に向かって「二足下がれ!」と指示を出す。いつもの助走から、二歩下がれというのだ。それは、佐野が思うように跳べないときのため、瑞稀が岳彦からもらっていたアドバイスだった。瑞稀の言う通りにした佐野は、勢いよく助走をつけると、見事なジャンプでバーをクリアする。 1年ぶりの佐野の文句なしのジャンプに、瑞稀、中津、難波、関目、梅田、秋葉…その場にいた全員の胸に熱いものがこみ上げる。

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