花ざかりの君たちへ
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一方の佐野は、梅田や関目、部員たちが見守るなか、助走をつけてバーへと向かうが、跳躍の寸前で横に逸れてしまい跳ぶことができない。部員たちが課した3本の試技のうち、2本を失敗してしまう。ラスト1本となったとき、瑞稀がグラウンドにやってくる。梅田、関目は瑞稀に気づくが、佐野はバーを見つめ集中している。そして、最後の跳躍。スタンドから見守る瑞稀も思わず「…跳べ」と祈るようにつぶやく。すると、佐野の体はバーを超え、マットに沈んだ。「佐野が跳んだ!」と一同が思ったとき、バーは無情にも落ちてしまう。呆然とする佐野に、入部は認められないと念を押す部員たち。すると、佐野は彼らに向かい「もう一度改めて跳ばせてほしい」と深々と頭を下げる。しかし、部員たちはそれを聞き入れず、立ち去ろうとする。関目が部員たちを引き止め話し始めたとき、佐野が地面に頭を着けて土下座しているのが目に入る。佐野の切実な思いを感じた部員たちは、渋々ながら入部を認めることに。そんな佐野に優しく手を差し伸べる関目。それを見た瑞稀は、自分がいなければ佐野はこんな辛い思いをしなくてよかったはずだ、佐野から笑顔を奪っているのは自分だったのだ、と痛感し愕然とする――。

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