『花いくさ』
…あらすじ…
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昭和二十九年。京都祇園。四歳の政子(三浦三奈)は、父・徳次(田中健)に連れられ、置屋「岩崎」の門をくぐった。出迎えた女将の春婆(白川由美)は、政子の愛らしさを褒め、跡取りとなる決意をして「岩崎」にやって来てくれたことを喜んだ。
そして大勢の女衆の中にいた梅千代(名取裕子)を母親代わりとしたのだった。

わけも分らぬまま放り込まれた見知らぬ世界。戸惑いを隠せない政子。
するとそこにいる者たちを一瞬のうちに緊張させる人物が姿を現した。芸妓の 紗江子(戸田菜穂)である。二十二歳の紗江子は、「岩崎」一番の売れっ子。しかしその日のお座敷は客が気に入らなかったと、早々に戻ってきたのだという。慌てふためく春婆を気にも止めない。
そこにいた政子を紹介されても見向きもせず、冷やかな表情を浮かべるのだった。

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