ﾊﾁﾐﾂとｸﾛｰﾊﾞｰ
Story
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稼頭男は､はぐみを浜田山美大で降ろすと､竹本を連れてﾊﾞｯﾃｨﾝｸﾞｾﾝﾀｰに向かった｡真剣な顔でﾊﾞｯﾄを振り､快音を響かせていた稼頭男は､ふいに｢ｵﾚのこと､嫌いか?｣と竹本に問いかけると､それからはひと言もしゃべらずにﾊﾞｯﾄを振り続けた｡
研究室に向かおうとしていたはぐみは､陶芸室の明かりに気づく｡中では､あゆみがﾛｸﾛをまわしていた｡そのときはぐみは､あゆみのﾀﾞﾙﾏの目が､片方塗られていることに気づく｡あゆみは､ずっと前から忘れなければいけないことがあったが､本当に忘れなければいけないことに気づいた､とはぐみに告げた｡
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