ハチミツとクローバー
Story
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時は止まってくれない。風に舞う花びらも、こぼれ落ちた涙も、きらめくような笑顔も、すべてが過ぎて何もかもが思い出に変わる日はきっと来る。でも、きっと繰り返し思い出す…今日、ここで5人で集まった日のことを。きっと思い出す…何かが確実に動き始めた、この春の日のことを――。
花本はぐみ(成海璃子)は、浜田山美術大学の油絵科に入学するために長野から上京したばかり。芸術に関しては天才的な才能を持つ彼女は、すでに新進芸術家として注目を浴びていたが、実は極度の人見知りでもある繊細な女の子だ。
4月のある日、建築科3年の竹本祐太(生田斗真)は、キャンパスの中庭にある池のほとりではぐみの姿を見つける。しゃがみ込んで水面に漂う桜の花びらを見つめていたはぐみに、一瞬にして心を奪われてしまう竹本。するとそこに、彫刻科7年生で大学一の変人とも呼ばれている森田忍(成宮寛貴)と、建築科4年の真山巧(向井理)がやってきて、無理矢理竹本を連れ去った。3人は、同じアパートの住人でもあり、普段からよくつるんでいる仲間だった。
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