ハチミツとクローバー
ほんとにあった
美大の話

あぶない

学校のアトリエがとにかく狭かった。そこで、アトリエ裏空き地を有効活用する事にした。「費用と施工は使用する学生の負担で」という条件で、研究室から許可を得、柱となる鉄パイプや屋根の波板、床を埋めるコンクリート等を買い集め、突貫工事で「第二アトリエ」が完成した。その際、余分にはみ出した鉄パイプを電動のハンドグラインダーで切り取る作業をしていたとき、グラインダーの刃が、その工具に電気を送るコードを切ってしまった。そのとき、ゴム絶縁体が削られたコードがパイプに絡みつき、手足に接した鉄パイプから体に電気が流れ込んだ。感電して動けなくなったが、たまたますぐ下で作業をしていた友人にコンセントを抜いてもらって事無きを得た。それ以来、電動工具を使う時にはコードの取り扱いに細心の注意を払うようになった。

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