ハチミツとクローバー
ほんとにあった
美大の話
飲み会の話
飲みに寄った焼き鳥屋で、その美大の事をよく知る店長に、「ナニ科に通ってるの?」と聞かれ、かぶっていた学帽を脱いで渡した。裏には名札が縫い付けてあり、「組」の欄に「あぶら」と書かれていた(もちろん自分で書いた)。以来15年、その店での通り名は「あぶら」。
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とにかく皆、飲み会が大好き。あるアトリエでは、20畳ほどのスペースを5人で共有していたが、その一角に誰かが畳を二枚持ち込み、翌日にはその上にコタツが置かれるように。しばらくするとラジカセや小型の冷蔵庫も出現し、制作をしている横で誰かがコタツで寝ていたり、あるいは何人かが宴会をしていたり、という日々に。やがて、布団や洗面用具一式もそろい、そこで生活が出来るほどにまで発展したが、卒業と共に消した。
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