ハチミツとクローバー
Interview
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Q.もうひとつ、竹本くん(生田斗真)に代表されるように、将来のことが見えない不安とか、何かをしなければいけないのに何をすればいいのかわからず、もがき苦しむ姿も描かれています。柏原さんご自身は、そういう思いを抱いたことはありますか?

この仕事を始めたときって、割とスタッフの方とか事務所の人間に、いい意味で急かされていたというか…。「次、これやるよ!」みたいな、そんな感じで毎日を送っていたので、『ハチクロ』の世界とは逆の生活だったような気がします。ホントに時間が過ぎるのが早かったし、常に追われているような感覚を味わっていました。それが、一時落ち着いたときに、お休みがほしくて、「1ヵ月お休みをもらいます」ってわがまま言ったときに、その1ヵ月の使い方がさっぱりわからなかったときがあったんです。「あれ?何をすればいいんだろう…」みたいな。それは、まさしく目的がないというか…。そのときに、虚しい感覚にはなりましたね。だから、どっちかというと、竹本に似てるかもしれないですね。竹本のモノローグに、「やりたいことの中で苦しんで泣くのと、やりたいことがなくて泣くのでは、どっちが辛いんだろう」っていうセリフがありましたけど、あれは凄く響いた言葉でした。「どっちの方が辛いのかな?」って考えましたね。まあ、どっちも辛いんですけどね(笑)。

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