月の恋人
-* STORY *-

第6話
葉月蓮介(木村拓哉)は、リュウ・シュウメイ(リン・チーリン)にプロポーズするも、『レゴリス』が販売する家具で事故が発生してしまい、その対応に追われることになった。蓮介は、事故で怪我をした子供を見舞うのだが、両親は訴訟も辞さない構え。

そんな中、蓮介の母、みち代(倍賞美津子)がやって来る。蓮介に代わって出迎えたのは二宮真絵美(篠原涼子)。真絵美は、蓮介がシュウメイを紹介するためにみち代を呼んだことを悟る。

調査の結果、事故を起こした椅子は、上海工場で製造されたものと判明。蓮介は、工場の責任者、雉畑藤吾(渡辺いっけい)に説明を求める。社員たちは、雉畑だけに責任を問うのはどうかと疑問を持つのだが、蓮介の追及は厳しい。そんな蓮介を1人にしないで欲しいと真絵美は風見蔡(松田翔太)に頼むのだが…。

その夜、雉畑が蓮介の社長室に辞表を持って訪ねて来た。他の社員たちの前では厳しくしていても、雉畑を信頼していた蓮介は引きとめようとする。だが、雉畑は事故の帳尻を合わすためには自分が辞めるほかはないと、社長室を後にした。

一方、大貫柚月(北川景子)も窮地に陥った蓮介を心配していた。父の照源(長塚京三)は、蓮介はもうだめだろうと事も無げに柚月に話す。さらに、柚月には、蓮介よりも風見の方が似合いだなどと言い出した。そんな、父の言葉を柚月は訝しむ。柚月は、その話を蓮介に伝えようとするが聞いてもらえない。

次の日、蓮介は記者会見で事故原因を公表。上海からの全面撤退、被害者への改めての謝罪を強調。自身は社長を退くことはないとコメント。

ホテルに戻った蓮介に、被害者の父親から告訴を取り下げると電話が入る。足しげく病院に通った雉畑の誠意に打たれたのだ。父親は、雉畑にこのことを伝えて欲しいと言うのだが、すでに『レゴリス』を辞していた。

部屋に戻った蓮介は、上海からの撤退を責めないのかとシュウメイに聞く。だが、シュウメイは蓮介の気持ちが分かるから許すと寂しく微笑む。蓮介は、せめてミン(阿部力)だけは何とかすると約束した。

ところが、会社に戻った蓮介は、風見から上海工場での不当労働を訴えるミンのレポートを見せられる。対応を迫られた蓮介は…。

シュウメイにミンから電話が入る。ミンは不法滞在で入国管理局に連行されようとしていた。自分のレポートを抑えるためだと告げるミンは、蓮介を信じてはいけないとシュウメイに訴える。

蓮介はシュウメイを引き合わせるため、みち代と待ち合わせたレストランへ。だが、そこにシュウメイは現れない。蓮介が電話するとシュウメイが受けたのは空港だった。自分がいると苦しめてしまうので上海に帰ると言うシュウメイに、何も応えられない蓮介。すると、シュウメイは蓮介に笑って欲しいと続ける。ようやく、シュウメイのようには笑えないと蓮介。シュウメイは、本当は自分も笑っていなかったと告白。泣いている心を隠すために笑っていた、だから苦しい時こそ笑って欲しいとシュウメイ。蓮介は、シュウメイを幸せにしたいと振り絞るのだが、自分の生き方は変えられないと電話を切った。

心を乱しながら会社に行った蓮介に真絵美は、シュウメイと何かあったのかと問う。自分の生き方は変えられないと遮る蓮介に、真絵美はそんなことだから大事な人たちを失うのだと迫る。だが、蓮介は真絵美に、自分の何が分かると冷たく言い放った。

柚月は、風見と照源がつながっていたことを確信。すぐに蓮介に伝えようとするのだが、電話には出てくれない。仕方なく真絵美に急を告げようとするのだが…。時は、すでに遅すぎた。その時、真絵美は週刊誌に掲載されたミンの告発記事を読んでいた。社長室で記事を読んでいた蓮介は、創業時のメンバー写真に写った自分の顔の上にコインを置いて…。

蓮介が屋上に行くと、風見が会議だと迎えに来る。その会議は、蓮介の社長解職を迫るものだった。蓮介は月の見えない夜空を見上げながら、風見に問いかける。いつから、考えていたのか…と。

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