風のガーデン
宮本監督の編集後記
Vol.5
4話の最後に少し映りましたが、5話から石山修という新しいキャラクターが登場します。演じる平野勇樹くんは新人で、富良野には10人ほどのファンクラブがあるという噂の注目の役者さんです(笑)。ドラマ出演はほぼ初めてということで、撮影前には1人だけ呼ばれてリハーサルを何度も行ったし、現場でもいろいろ厳しい指導が飛んだりもしましたが、それにめげることなく懸命に取り組んでいましたね。修は登場人物の中ではずば抜けて明るい役で、ある種ムードメーカー的存在。常にハイテンションな演技を求められるわけですが、本人の性格は至って真面目。しかも初めての現場ということもあってかなり緊張していたんです。現場では、よく「もっとアホになれ!」「バカ注入!」と声をかけてテンションを上げさせました。返事は「はい!」「はい、わかりました!」と、やっぱり大真面目なんですが(笑)、果敢にアホに挑戦してくれました。その一生懸命さはとても好感が持てて、終わる頃には現場の女性スタッフもファンになったほど(笑)。芝居も、最初は多少のぎこちなさがあるかもしれませんが、最終的にはおもしろい役になってると思います。
今後、岳と修のくだりがよく出てきます。ガーデンで暮らす岳にとって修は"初めての友達"であり、修もなんだかんだと岳を弟のようにかわいがる。2人の会話はとても微笑ましく、クスっと笑えるような素敵な関係に映るといいなと思っています。楽しみにしていてください。実際、現場でも神木くんは平野くんを慕っていて、抱きついたりじゃれ合ったりする姿が見られました。神木くんは芝居では笑顔が封印されているだけに、とてもいい笑顔していたのが印象的でしたね。
神木くんと言えば、修と一緒に蜂場で仕事をするシーンで生まれて初めて蜂に刺されるというハプニングがありました。実は、ガーデンでの撮影は虫との闘い。蜂やぶよなど、ガーデンの花には様々な虫が集まってくるんです。全員頭から網付き帽子をかぶって、虫対策をしていました。はたから見ると異様な光景だったかもしれませんね(笑)。黒木さんや神木くんなど出演者は、虫の攻撃にも負けず平然を装い芝居をしてくれたと思います。
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