風のｶﾞｰﾃﾞﾝ
宮本監督の編集後記
Vol.4
4話は､なんといっても｢YOSAKOIｿｰﾗﾝ祭り｣ですね｡これは実際のお祭りにお邪魔させてもらい撮影を行いました｡ﾄﾞﾗﾏのためではなく､本当に踊っている姿を撮りたかったのでｶﾒﾗ5台を持ち込んでｽﾀﾝﾊﾞｲしてました｡
黒木ﾒｲｻさん､森上千絵さん､白石雄大さん､羽立喬介さんが毎年参加しているﾁｰﾑ｢旭川 北の大地｣に一員として加えていただき､この日のために数ヶ月前から練習に参加してもらいました｡ﾁｰﾑにいる時は役名で呼んでもらい､芸能人ではなくﾁｰﾑﾒｲﾄとして受け入れてくださいました｡当然､特別扱いはなく練習は過酷｡仕事の関係で北海道と東京の往復だった黒木さんもその分の遅れを取り戻すべく､北海道に入るとﾁｰﾑの練習前に森上さんたちに教わりながら自主練に励むなど必死に頑張ってくださいました｡その努力を知っているので､本番(祭り)では見ている私たちも本気で応援していたし､ﾌｧｲﾅﾙｽﾃｰｼﾞに残って欲しいという気持ちは強く､残れるか残れないかの発表の時はﾄﾞｷﾄﾞｷしてました｡結果は見事通過してﾌｧｲﾅﾙ進出､そして準大賞に｡本当に嬉しかったけど､あまりに結果が良すぎたことでやらせと思われてしまいそうだなという不安が出てきました｡台本では"実際の結果に準じます"という一文があったのですが､倉本先生も同じ意見だったようで､結果に関しては劇中で一切触れないことにしました｡でも､みなさん本当に頑張ってくれました!
この｢ｿｰﾗﾝ祭り｣は､貞美が久ぶりにﾙｲを見るという重要なｼｰﾝでもありました｡中井さんは黒木さんの頑張りを聞いていて練習を見学したかったようですが､初めて見る新鮮な感動を大切にしたかったので遠慮していただきました｡祭りでは普通に客席に座っていただいたんですが､本当に感動されてましたよ｡結果が出る前は中井さんも緊張しちゃって､｢ご飯を食べられる気分じゃないね｣なんて話してましたね｡
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