風のガーデン
-イントロダクション-
[4/5]

脚本:倉本 聰さんコメント

「死を目前にした一人の麻酔科医を主人公に、『人が最期に帰る場所』を描くドラマです。タイトルにもある「ガーデン」には、三途の川を渡るところの向こう側に見える花園、という意味合いがあって、どうやってそこへ行き着くのか、つまりどう最期の時を迎えるのか、ということを描いてみたいと。家庭崩壊、ターミナルケアなど、今の日本で問題になっていることをベースに据えながら、死ぬということについて考えた作品です。
設定を麻酔科医にしたのは、痛みを取り除く専門家である医師が、自分が末期ガンだということになったとき、どう自分を死に向かわせるんだろうかという発想があったからです。死を目前にしたとき、恐れと生きたいという気持ちとが自分の中でどういう状態になるのだろうかということを、僕なんかはリアルに考える年齢なんですよね。

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