風のガーデン
- インタビュー -

Q.医者として他人の死を見る一方で、自分の死を感じている貞美の心境とはどのようなものだと思いますか?

医者であるがゆえに自分の症状も、治療が治るためのものではないこともわかってしまう。時間(余命)が見えてしまうつらさや、今日は大丈夫だったけど明日は大丈夫かなっていう不安が常にあると思います。ただ今回、医学研修でそこも含めて医師に取材をしたんですが、先生は「ガンは怖い病気ではないです」とはっきりおっしゃった。「僕は麻酔科医で、今の時代どんなに進行して治らない病気だったとしても痛い思いをさせない技術が私たちにはある」と。さらに「即死の場合は患者さんが言い残したいことが言えないままだったとか、ご家族もしてあげたかったことがあったのにとか心残りがあるだろうとけど、仮にガンで余命が決まってしまったとしたらそこまでは普段通りの生活をさせてあげられる技術がある」とも言われました。「死の準備をする時間を与えることができるから、僕は自分ならガンがいいと思ってる」とも言ってましたね。果たして貞美がそう思えたかはわからないけれど、葛藤しているんだろうとは思います。

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