ガリレオ
- No.010 -
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残された湯川は、逃げるように訴える薫を制し、木島が製作した爆弾の解除を始めた。残り時間は3時間足らずだった。
湯川は、慎重に作業を進め、次々と回路を遮断し、やがて装置の分解までたどり着く。最後の仕掛けには、青と赤のコードが並んでいた。湯川は、薫に好きな色を尋ねた。すると、「ピンク」と答える薫。次の瞬間、湯川は、装置に近づき、1本のコードを切断した。それは、コードの束に隠れたピンクのコードだった。タイムリミットぎりぎりのタイミングで爆弾の解除に成功した湯川は、薫に手を差し伸べた。安堵した薫は、倒れこむようにして湯川に抱きつき…。

事件からしばらく後、湯川は、いつものように学生たちとともに研究室で実験に取り組んでいた。そこに駆け込んできた薫は、湯川に捜査協力を申し出る。殺人事件の犯人が、マンションの45階から飛び降り、空中に浮かんで消えたというのだ。「実に面白い」。湯川はそう答え…。

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