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湯川(福山雅治)は、かつての恩師・木島(久米宏)が海外出張から帰国するのを待って、彼の自宅を訪ねた。草薙(北村一輝)からの連絡で、自然公園で発見された射殺体と、龍仁湖で起きた爆死事件の被害者がいずれも木島の会社の社員であることを知った湯川は、事件のことを切り出した。湯川は、どちらの事件の被害者も放射線被爆していたことから、中性子を100%反射する幻の合金・レッドマーキュリーの研究をいまでも続けているのではないか、と木島に問いかけた。その合金は、少量のプルトニウムでも原子炉を作ることができるが、同時に軍事利用も可能な素材だった。木島が帝都大学原子力工学科の教授だったころ、湯川も彼のチームの一員としてその研究をしていたことがあったのだ。木島は、当時の自分の考えが間違っていたとは思わない、としながらも、いまはレッドマーキュリーとは無縁だと答えた。帰り際、湯川は、ふたつの事件の真相は必ず明らかにする、と木島に告げた。

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