ガリレオ
- No.008 -
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薫は、湯川研究室で料理をしながら、頼子のことを報告した。桜子から、美鈴が書いた料理本をもらったのだという。料理が趣味の湯川は、適当過ぎる薫の料理に口を出した。薫は、そんな湯川を制すると、何故小杉と頼子の関係に気づいたのか、と問いかけた。すると湯川は、小杉の部屋でオーディオのボリュームを上げたときに出たノイズ…バリについて言及した。バリは、つまみの潤滑油と空気中に漂うシリコン微粒子が結びついて起きるのだという。そのシリコン微粒子は、ヘアスプレーに大量に含まれていた。だから湯川は、あのとき薫に、小杉の髪型について尋ねたのだ。

湯川の話を聞いているうちに、薫の料理が完成した。「青椒肉絲」だというが、それはどう見ても別物だった。皿に乗った料理を見た湯川は、料理は科学だなどといって手をつけようとはしなかった。が、薫にしつこく勧められ、恐る恐るそれをひと口食べた湯川の顔が、驚きに変わり…。

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