ガリレオ
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・では最後に、このドラマを楽しみにしてくれている視聴者の方々に向けて、メッセージをお願いします。

柴咲:ドラマ化されれば、エンターテインメントの要素が濃くなっていくとは思うんですけど、やっぱり私は本の持つ空気というか、晴れていても真水色じゃなくて都会の水色のような感じ…少し灰色が混ざっているような小説が好きなので、そういったものを人間の生き方とか矛盾に照らし合わせて、1話1話作っていければなと思っていて…。東野さんの作品は、「解決しました」っていっても、物事は解決したかもしれないけど、人間の感覚っていうのはずっと続いていくもので、例えば小さいころ親を殺されちゃったりしたら傷はずっと負っていますよね。それが癒されることはあっても、完全に治ったり、根本的に癒えることはない、っていうものをきちんと描いているから、作品を読んだときに爽快になれない部分なのかな、って思うんです。それはある意味、真実だっていうか、真実味を帯びている。そういったニュアンスみたいなものを全編を通して出していければいいと思って。最終回まで見て、なおかつまだ見たいと思わせるようなことができたら、原作の雰囲気を壊さない結果になるんじゃないかなと思っています。あとは、薫という役柄が原作にはなくて、それはある意味フリーだから、さっきもいったように台本に書いてあるセリフや空間というものを、自分から歩み寄ってセリフを発したり動いていくことによってどんどん変わっていくと思うので、あまり自分で作りすぎずに、「…動いちゃった」みたいな感じで動いて行ければいいなと思います。
福山:まだなんともいえないところはたくさんあるんですけど、多分、凄くたくさんの要素が詰まった奥行きのあるドラマになると思っています。それは、原作自体が持つ基礎体力といいますか、それは相当ある作品だと思いますから、その原作の持つ体力と奥行きと、それを愛して止まないプロデューサーの5年越しの熱意と、そして、そういった奥行きのある、情報量のたくさんある作品を、実際に具体的に映像化できる現代の現役バリバリの4番バッターある西谷監督(と言ったところで密かに話を聞いていた西谷監督の姿を発見し)、あ、いた!

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