不毛地帯
- トピックス #7 -

大門一三役・原田芳雄さん

近畿商事社長の大門でございます。ナニワの小さな繊維問屋から総合商社にのし上がっていくこの男を演じるにあたって、ひとつ現場で今難しいなあと思っているのは、この男は関西弁で物事を考えている、ということ。僕は1940年生まれなので、僕が5、6歳のときにこのドラマが始まっている。で、僕が高校のときくらいからもの凄い工業化が始まって、僕も工業高校出身なものですから、就職率ももの凄くて…。僕も銀座の商社で1年半くらいのサラリーマン経験があります。そのときは年功序列、終身雇用ですから、僕は週に2回は休んでいましたし、部長より遅く出勤するようなひどい社員だったんですけど、クビにできないんですね。
そういう、昭和の日本型の企業から出発していて、その中にこの大門という男もいる。合理主義というか能力主義がなくギスギスしていなかった時代ということがありますけど、それが後々、この大門のある種の弱点となって国際化の中で孤立していく。年越しあたりにちょうど唐沢くんとの対立が起こってくるんですけど、それを非常に楽しみにしております。唐沢くんという役者さんがいるので、何があっても心配ないと思っているので、僕は思いっきり現場で遊ばせてもらおうと思っています。

もどる
トピックス
0.不毛地帯 TOP

(C)フジテレビジョン