不毛地帯
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Q.この作品は、昭和という激動の時代が舞台になっています。梶原さんにとって昭和のイメージとは?

やっぱり、小さい頃に見ていた風景でしょうね。外に出たら、道路は舗装されていなくて、その前に流れているのはドブ川で…。家は岡山の水島というところだったんですけど、デカいトラックがガラガラ走っていて、大気汚染も酷かったりしてね。テレビだって白黒かまだないか、っていう感じでしたからね(笑)。ローテクな時代…当時としてはハイテクだったんだろうけど、まだそれがかなり不完全な時代でしたからね。みんな、頑張ってたんですよね。いまは、携帯電話とか家電の変化とか、凄いですもんね。モノがどうにかなっていくスピード感とかは平成の方が凄いじゃないですか。昭和は、そういうスピード感が緩やかな時代ですよね。明らかに大人の人もいまとは全然違ったし…。家のお父ちゃんなんて、いつも仁丹の匂いがしてましたよ(笑)。僕にとっては、あれが大人の匂いでしたね。あとポマードの匂い(笑)。変わらないのは…やっぱり日本人は本当にアイドルが好きなんだ、っていうことくらいですね。AKB48を見ていて、そう思いました(笑)。僕にとっては、ああいうものも昭和の名残りのひとつのように思えるんですけど…。

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