不毛地帯
- ｲﾝﾀﾋﾞｭｰ -
Q.この作品は､終戦から高度成長期を迎える日本が舞台になっています｡柳葉さんにとっての『昭和』という時代とは?
『昭和』は､僕のすべてですよね､きっと｡いい意味でも､悪い意味でも…確かに､経済成長を成し遂げた後に僕らは育ってますから､物理的にも非常に裕福な世代なんですけど､かといって､それだけじゃないよ､と｡昔､こうだったんだよ､と｡それこそ､この話じゃないですけど､戦争というものが残していった傷というものをしっかり教えられた世代でもありますので｡僕らがいまこの歳になって､後世の人たちに伝えていかなければいけない､いろんなことを教えてもらった時代ですから｡それがちょうど､10代､20代という一番血気盛んな､それこそ､いろんなことが吸収できる世代に経験した時代なんでね｡まあ､いまこうやって､僕なりの言葉と考え方をしゃべらせてもらうのも､昭和に教えてもらったことがこうさせてくれるんでね､これは大事にしなきゃいけないなと思います｡
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