不毛地帯
- インタビュー -
Q.その結果、大門がたどる結末は、必然だったのかもしれませんね。
モノの交換が世界的な規模になってきちゃって、しかも構造は複雑になってしまっている。そのうちに、会社は資本家のものだ、みたいになって、自分の会社がどこでどうなっているのかもわからなくなるわけだね。こっちの資本が向こうにいって、それがまた債権化されて…みたいないまの状況になっていくと、それ自体が動き出しちゃうし、いいように構造を変えてルール作りしちゃうから、ますますわけがわからなくなる。高層ビルのどっかでパソコンかなんかでポンポンポンとやるだけでそれが何十億とかになっていくなんて、何だろうと思いますよね。それでいいのかね? その一方では毎年3万人くらいが自殺しているわけでしょ。それは、日本だけじゃなくて世界的に起きていることですよ。「何とかしなくちゃアカンねん」っていう大門の言葉は、そういうものを含めて言っているような気がします。事柄そのものにあまり寄りかからないで、大門がここまできた中で、あくまでも人間として、生きるっていうのはどういうことか、という部分でね。
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