お台場湾岸テレビ
-第1話-
「カーット!」
撮影現場で威勢よく叫ぶその男。元気はいいが明らかに空気を読めていない。これぞ稀代の監督…ではなく、アシスタントディレクター星成和(高岡蒼甫)だ。
お台場の裏に存在する貧乏テレビ局「お台場湾岸テレビ」。台場住人のみを視聴者対象とする小さな小さなテレビ局だが、今年で人知れず開局50周年を迎えた。そこで、その記念として小倉社長(小倉久寛)は自身の夢だった「とってもすごいドラマ」を制作することを決定した。しかし、カメラマンの立川源介(酒井敏也)らスタッフは誰しもがドラマ制作の経験などほとんど無く、怪訝な反応を返す。一方で部長の山崎(山崎弘也<アンタッチャブル>)は、調子のいい事を言うだけで、後はどこ吹く風。そんな部長にプロデューサーの柴田(柴田英嗣<アンタッチャブル>)も、いい加減困っている。
ドラマを制作することになったが、スタッフは湾岸テレビの頼りない面々。おまけにADはただ一人…それがバイトの星だった。何も考えていない、底抜けに明るい人間だが、ズブの素人。どうする、湾テレスタッフ!?取り急ぎドラマを知っている監督がいればドラマは作れるんじゃないのか!?星たちは、一路、監督を探しにフジテレビへ…。途中、先輩ADの田中(田中卓志<アンガールズ>)と山根(山根良顕<アンガールズ>)にADの心構えを教わる。ADとは「アブノーマル・ダッシュ」の略だと…。
同じ頃、お隣のフジテレビでは監督・有働針哲彦(岸部シロー)がスタッフともめていた。
「だったら降りる!…こだわりの無い人間がいいモン作れんのかよ」
星はそんな有働針を湾テレに連れてきた。そして、自分たちと一緒にドラマを制作してくれるようお願いをするのだが…。
初めてのドラマ制作、お金も機材も何にも無い、あるのはアイデアとチームワークだけ。果たして湾テレスタッフは無事に巨編(?)ドラマを創り上げることができるのか…!?
そして、「何となく面白そうだったんで入ってきた」バイトの星成和にはどんなドラマが待っているのか!?
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