駅路
インタビュー

Q.松本清張作品、向田邦子脚本について、あるいは台本をお読みになった感想などありましたら、お聞かせ下さい。

向田さんは、連ドラなどそれはもうたくさんの脚本をお書きになっていましたからね。『駅路』に関しても、(向田さんが脚本を書かれた)当時の作品を観ていますよ。これは松本清張さんの作品の中では小品というか、社会派ではない作品だと思いますね。時代もあるので、理解しづらいというところもあるのだと思いますが、原作には、ミステリー部分のリアリティはあっても、関わっていた人たちのリアリティっていうのは薄いんですよ。それが、向田さんの脚本で少しリアルになって、今回さらに、おそらく杉田監督の手によるものだと思うんですけど、また少し深まって行っている感じがしますね。刑事の役柄が堀下げられていて、父親の心情とヒロインに対する気持ちというのが物語の芯になっているようなところが、今回の作品ではっきりした感じがしますね。

もどる
インタビュー TOP
0.駅路 TOP

(C)フジテレビジョン