独身貴族
a swinging single
Interview

vol.1
星野守役 草なぎ剛さん[前編]

最初に「独身貴族」の企画を聞いたとき、どんなことを思いましたか?
周りに結婚している人が増えていて、僕も意識する年齢なんですけど、実際は独身で…。でも、だからこそ、今しかできないお芝居ができるんじゃないか、僕にピッタリの作品なんじゃないか、と感じました。

台本を読んだ感想は?
1話がものすごく面白くて、最初からこんなに面白くて大丈夫かな、尻すぼみにならないかな、と心配になるくらいでした(笑)。僕が演じる「結婚したくない男」、伊藤(英明)くんが演じる「結婚に失敗した男」、北川(景子)さんが演じる「結婚に絶望している女」のキャラクターもいいし、それぞれに結婚観があるところも面白いな、と。結婚について、いろいろな考え方が出てきますので、視聴者の方が共感していただける結婚観もきっとあるだろうと思いました。それと、僕ら3人以外にも個性的なキャラクターが出てくるので、そこも楽しめそうだと感じました。

映画制作会社の社長で「結婚したくない男」星野守には、どんな印象を持ちましたか?
僕自身だな、と思いました(笑)。結婚したいと思っていないところ、高い肉を買って焼いて食べたりするところ、人の話をじっと聞いているのが苦手なところなんかも、「これ、僕のことを書いているんじゃないの?」っていうくらい似ていますね。

ご自宅で高い肉を焼かれるんですか?
そうですね。肉も焼きますし、自分でハンバーガーを作ることもありますよ。仕事から帰っても、家にご飯が用意されているわけではないのでね(笑)。だから、スーパーにもよく行きます。昨日も行きました。

そうなると等身大で演じられる役になりそうですね。
新しい作品をやるときはいつも、「新しい自分をお見せしたい」と思いますし、そこがこの仕事のやりがいだと思っています。もちろん、今回もその気持ちは変わりませんが、守がすごく自分に似ているので、どこまでがお芝居でどこまでが素の自分かわからなくなりそうだな、と(笑)。でも、リアルな自分とお芝居を重ね合わせることで、リアリティーは出ると思うので、僕自身もそこを楽しんで演じていけたらいいですね。

草なぎさんはなぜ結婚したくないのでしょうか?
守とまったく一緒です。守のセリフに、「女性とは送り届ける生き物であって、生活を共にする生き物ではない」というのがあるんですけど、リアリティーがあるな、と感じました(笑)。僕自身、年齢を重ねるたびに、「ひとりってラクだな」と思いますので。うち(SMAP)のメンバーの中居(正広)くんも、よく「人とは生活できない」と言うんですけど、僕もそうですね。中居くんは僕の先輩の「独身貴族」ですので、今回の役を演じるに当たっても参考にさせてもらいたいですね(笑)。

結婚を「いいな」と思ったことはありませんか?
憧れはあるんですけど、現実となるとちょっと…(笑)。早朝、暗いなかでトイレに起きたときにふと「結婚してもいいかな」と思うこともありますけど、それ以外はないですね(笑)。その一瞬は少し寂しいのかもしれないですね。今はそう思っていますけど、そういう人が現れたらパッとしちゃうかもしれないですけど。

多趣味というところも、草なぎさんと守は似ていますね。
ジーパンやブーツが好きだったり、というのも一緒ですね。1話で70万円の靴を買うシーンがあるんですけど、僕もそういう値段でジーパンを買っちゃうことがありますから。しかも、本当は60万円なのに先に「70万円で譲ってください」と言ってしまう。ああいうところも似ているんですよね(笑)。

奥さんがいたら怒られそうですね。
ですよね!でも、そんなこと言われたら…離婚ですよね(笑)。

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